ギリシャ・オリンピア市と姉妹都市の愛知県稲沢市で、27日(月)まで開催されるオリンピックのトーチ展「想いをつなぐ炎~古代オリンピアから日本へ~」のオープニングセレモニーが18日(土)関係者らを招いて盛大に行われた。
2018年8月18日(土)行われたオープニングセレモニーには、会場となる稲沢市から加藤錠司郎市長をはじめ川合正剛・市議会議長らが、ギリシャ大使館から臨時大使代理のゲオルギオス・パルテニウ一等参事官、ディオニシオス・プロトパパス一等参事官・経済商務部部長が参加。またコレクションを提供したストラトス・クリム氏と日本ギリシャ協会の横山進一会長、そして会場のリーフウォーク稲沢の浅野克宏・支配人が参列しテープカットが行われ、特別展の成功を祝した。
愛知県稲沢市とオリンピックの聖火の採火式が行われるギリシャのオリンピア市(アルヘア・オリンピア市)は1987年(昭和62)8月22日に姉妹都市提携を締結して今年で31年というギリシャとの長年に渡る絆で結ばれた市として知られている。今年7月にはオリンピア市から6名の子供らがエフシミオス・コジャス市長とともに稲沢市を訪問。初のホームステイで親交を深め合ったばかりで、今回の特別展を契機に2020年の東京オリンピックに向け更なる交流が期待されている。
日大文理学部、埼玉県三郷市、愛知県稲沢市と続くトーチ展は、東京・新宿区の伊勢丹新宿店で2018年8月29日(水)から会場を移して開催される予定。
フォトレポート
Photos: Junko Nagata © GreeceJapan.com
稲沢市の加藤錠司郎市長はGreeceJapan.comのカメラに対し、今回のトーチ展の実現に協力したギリシャ大使館の関係者らに謝意を述べるとともに、今年で31年目を迎えるオリンピア市との長年に渡る姉妹都市関係について言及。この両市の友好関係を2020年東京オリンピックだけでなく、その先に渡るまで続けていきたいと抱負を語った。
加藤・稲沢市長の挨拶(Video)
また18日(土)のオープニングセレモニーは、2年前からこのトーチ展の実現のために文字どおり奔走したギリシャ大使館のディオニシオス・プロトパパス一等参事官・経済商務部部長にとって4年間の任期の締めくくりを飾る最後の仕事となった。20日(月)の離日を前に、GreeceJapan.comのカメラに対しその心情を語ってくれたプロトパパス参事官に心から感謝を申し上げるとともに、新たな任地での成功をお祈りしたい。
『去らなければならないのが本当に残念でなりません。4年間、それは忙しい毎日を送って来ましたが、その忙しさに見合った素晴らしい成果と喜びに恵まれ幸せな日々を過ごすことが出来ました。私の同僚たちが、これからもオリンピックをはじめ様々なプロジェクトを継続し、日本におけるギリシャの印象をさらに高めてくれることを信じてやみません。』
稲沢市‐オリンピア市の関連記事:国分敬冶:五輪発祥の地ギリシャ・オリンピア市に眠る日本人