東京・渋谷の国立能楽堂で2024年11月14日(木)ギリシャの舞台演出家ミハイル・マルマリノス氏と、小鼓方大倉流十六世宗家にして人間国宝の大倉源次郎氏を講師に「古代ギリシャ劇と能楽の関連性」と題した講演会が開催された。
GreeceJapan.com:講演会「古代ギリシャ劇と能楽の関連性」11月14日(木)東京で開催
今回の講演は、2024年日本・ギリシャ文化観光年記念事業のひとつとして、駐日ギリシャ大使館の主催により開催されたもの。
この日は主催の駐日ギリシャ大使館からニコラオス・アルギロス駐日ギリシャ大使とクサンシ・グスタ大使夫人、スティリャノス・フルムジアディス駐日ギリシャ大使館次席ほか関係者らが駆けつけ聴講。講演では大倉源次郎氏が軽快な語り口で自身とギリシャとの関わりから能楽、鼓について紐解きながら解説。続いて舞台では子息の大倉伶士郎氏が奏でる鼓を目にしながら源次郎氏による鼓の解説と稽古が行われ、和やかな雰囲気の中参加者は鼓の音に親しんだ。
また、続く講演ではミハイル・マルマリノス氏が「能と古代ギリシャ劇」と題して自身と日本、能楽をはじめとする日本の文化との関わりについて、また古代ギリシャ劇と能との関連性と相違点について解説した。
講演後には限られた時間の中活発な質疑応答が行われ、参加者の高い関心が伺われた。
photos: Junko Nagata ©GreeceJapan.com