
東京2020オリンピック・男子走り幅跳びで激闘の末金メダルを獲得し、その実力のみならずアニメをはじめとする日本への愛でも日本人を魅了したギリシャのミルトス・テンドグル(ミルティアディス・テントグル)。ギリシャ陸上代表選手団とともに事前合宿のために埼玉県三郷市を訪れた際には、我々GreeceJapan.comに対し日本への愛着について語ってくれている(記事はこちらから)。
また、決勝戦のためにオリンピックスタジアムに入場した時、彼が決めたアニメ『ワンピース』のルフィーの「ギア・セカンド」のポーズは皆が目にしたところだ。このポーズに公式アカウント「ONE PIECE スタッフ【公式】」も反応、ギリシャ語で彼の勝利を祝うメッセージを投稿した。

勝利の余韻も冷めやらぬ8月18日(水)ギリシャ・グレベナ市は故郷を訪れた金メダリストのテンドグル選手を顕彰。多くの市民が見守る中、その功績を称えてグレベナ市のスタジアムを「ミルトス・テンドグル」と名付ける記念式典が行われた。

式典に出席したテンドグル選手は「皆さんがここに集まってくださったのは素晴らしいことです。私の名前を市のスタジアムの名に採用していただいたことは私にとってこの上もない名誉です。皆さんに感謝いたします」と語った。
またグレベナ市のヨルゴス・ダマスタニス市長は「今日はグレベナ市にとって、全てのグレベナ市民にとって、そして全てのギリシャ人にとって非常に重要な一日です。ここに、我々は我らの隣人であり、この地でアスリートとしての最初の一歩を踏み出したオリンピックメダリスト、ミルトス・テンドグルを迎えます。グレベナを故郷とする彼は、我々にとって大きな名誉です」とコメントした。
この日の映像も是非ご覧いただきたい。この映像でテンドグル選手は車から降りる時、集まった市民に対しギリシャ風の挨拶ではなく、日本人がするように頭を垂れているのがわかるだろう。
映像と写真の掲載を快諾くださったグレベナのウェブサイトgreveniotis.grに感謝いたします。
事前合宿を行った埼玉県三郷市の市民に対し、日本を離れる際にテンドグル選手が残したメッセージ映像はこちら。