ギリシャと日本の血を引くヴァイオリニスト、ノエ・乾と日本の滝千春が5月にコンサート開催

ギリシャ人を母に、日本人を父にもつブリュッセル生まれのノエ・乾と日本の滝千春、二人のヴァイオリニストが2025年5月21日(水)東京で一夜限りのコンサートを開催する。

縁あるギリシャでの演奏経験ももつ乾と、天才女流ヴァイオリニストとして名を馳せる滝は、いずれも数々の国際的な賞に輝くヴァイオリニスト。今回はイザイ、プロコフィエフ、モーツァルトの二重奏名作、編曲に各々のソロでバッハ無伴奏より、強烈タップ入りのコリリアーノとバラエティーに富んだプログラムが予定されており、趣向を凝らしたアンコールも期待されるところだ。

[ 第558回日経ミューズサロン ノエ・乾&滝千春 究極のヴァイオリン二重奏コンサート ]

日時:2025年5月21日(水)午後6時30分(午後6時開場)
会場:日経ホール(千代田区大手町1-3-7 日経ビル3階)
入場料:一般 4,000円/子供(小学生以上、高校生以下)2,500円
税込・全指定席
※子供券は日経公演事務局のみで受付
主催:日経新聞社
協賛:ファンケル
問合せ・チケット申込:日経公演事務局/03-5227-4227(平日10:00-18:00)

プログラム:
イザイ/2つのヴァイオリンのためのソナタ 遺作
モーツァルト/二重奏曲 第12番 作品70(ピアノ・ソナタ 第11番 KV331「トルコ行進曲」の編曲)
コリリアーノ/ストンプ
J.S.バッハ/アルマンド〜無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 BWV1003
プロコフィエフ/2つのヴァイオリンのためのソナタ 作品56

ノエ・乾 Noé Inui(ヴァイオリン)

1985年ブリュッセル生まれ。母はギリシャ人、父が日本人のハーフ。ブリュッセルの音楽アカデミーと王立音楽院、パリ国立高等音楽院、ドイツのカールスルーエ国立音楽大学をいずれも首席で卒業。2005年シベリウス国際コンクール特別賞、06年ナポリ・クルチ国際コンクール第1位、08年ニューヨーク・ヤング・アーティスト国際コンクール第1位、11年ジーナ・バッカウアー賞、12年ヴェルビエ音楽祭ユリウス・ベア賞各受賞。欧州ヴァイオリン音楽の系譜を体現した名手として、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチン等世界各地で演奏活動を行い、マルタ・アルゲリッチ、レオニダス・カヴァコス等著名アーティスト、ベルギー国立管弦楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等オーケストラとの共演も数多い期待のライジング・スター。11年4月から19年まで毎年東日本大震災復興支援コンサートへ取り組む。16年ICAM国際音楽賞ノミネート。18世紀の銘器トマソ・バレストリエリを使用。

滝千春 Chiharu Taki(ヴァイオリン)

ユーディ・メニューイン国際コンクール第1位など数々の国際コンクールに入賞。小澤征爾、ユベール・スダーン、ゲルト・アルブレヒトなど数多くの指揮者と共演。2016年スイスのアニマート・オーケストラのコンサートミストレスとしてヨーロッパ各地の著名なホールで好演後、同国ダボス国際音楽祭に招かれ、同年ベルリン・フィルハーモニーにて新ベルリン交響楽団とも共演。ピクテ投信投資顧問株式会社のパトロネージュ・アーティスト第1期生。18年デビュー10周年記念で開催した「オール・プロコフィエフ・プログラム」は絶賛を博し、翌年フランスのル・テュケのムジカ・ニゲラ音楽祭に招かれた他、スイス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー等の音楽祭でも好評を得た。19年ミュンヘン放送管弦楽団のコンサートミストレスに短期就任。23年リリースした「プロコフィエフ・ストーリー」はレコード芸術誌の特選盤に選出後、アカデミー賞を受賞。ソリスト、コンサートミストレス、室内楽奏者として、日本、独、仏等欧州で活躍をする我が国における代表的な若手ヴァイオリン奏者の一人。

日経ミューズサロン:公演詳細ページはこちらから

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

関連記事

FOCUS GREECE-JAPAN

最新記事

1,827FollowersFollow