ギリシャ人文学者イラクリス・ミラス氏の小説『家族の墓』が、12月1日(日)福田耕佑氏の日本語訳により出版された。
著者のイラクリス・ミラス氏はコンスタンディヌーポリ生まれ。ギリシア・トルコ間の文学と国際政治の専門家であるミラス氏の本作『家族の墓』は2018年ギリシア語版が出版。2020年には作者本人によってトルコ語版が出版され、2021年トルコでオルハン・ケマル文学賞を受賞している。
日本語訳はGreeceJapan.comの人気連載「しがしが留学記」の作者であり、大阪大学人文学研究科/日本学術振興会 特別研究員(PD)として活躍する福田耕佑氏が担当。福田氏は今年9月に『ニコス・カザンザキス研究~ギリシア・ナショナリズムの構造と処方箋としての文学・哲学』を出版、今年12月に出版されたギリシャのマルゲティ著『プラトン 魂と(詩と)高慢 矛盾の弁証法(五十七の警句)』では日本語訳を担当するなど活発な活動を続けている。
コンスタンディヌーポリ出身のギリシャ人を主人公に、主人公家族の墓を巡る物語を通じて「私、私たちとは何か、或いはどうありたいか」を複合的に描写する本作は自費出版。購入は出版元の一粒社(いちりゅうしゃ)公式ウェブサイトから可能。
[ 家族の墓(The family grave)]
イラクリス・ミラス(著)福田耕佑(訳)
価格:1,650円
サイズ:A5判
ページ:181頁
カバー:ソフトカバー
発行日:2024年12月1日
出版:一粒社
ISBN:978-4-86743-305-8
『家族の墓』販売ページ(一粒社)はこちらから