知られざるフォレガンドロス島を訪れる

ナゴヤハロー – 2024年9月22日

2024年8月、5年ぶり6回目のギリシャへ行ってきました。 今回は初めて行ったところも多く、かなり新鮮な体験となりました。

その中でもエーゲ海の島であるフォレガンドロス島がかなり印象的だったのでちょっと書いてみたいと思います。

夕日で有名なサントリーニ島、白い宝石とも言われるミコノス島など人気の高いキクラデス諸島の中でもわりと、いやほとんど知られていないと言ってもいいのがフォレガンドロス島。実は私も行こうとするまでは知りませんでした。

今回ギリシャに行った目的というのがコンサートを見ることで、その前後にゆっくりと島でのんびりしたいなあ、と思っていて。ちょうどSNSのフォロワーさんで何人か行った人がいて気になりだしたんですね。目的がのんびり、なので観光客でごった返しているサントリーニやミコノスは最初から除外してたんでまさにここがピッタリ!と決めたわけです。

のんびりはしたいものの移動はさくっと行きたいので結局サントリーニを経由してフェリーで行くことになりました。

さて、いざギリシャへ出発。関西国際空港から一旦シンガポールで乗り継ぎ、アテネへ。

空港からそのままサントリーニへと。まあ経由とはいえサントリーニも26年ぶり…そりゃもちろん楽しみですよ!

すでに薄れつつあった記憶と変わらない青い空と青い海。そして白い街並み。また来たんだサントリーニに…!

ただやはり観光客はめちゃくちゃ多いし、夕方にはフェリーが出るしであんまりのんびりともしていられず、念のために早めにポートに行くためケーブルカーで崖下に降りた…が。
何かおかしい…とても大型のフェリーがつくようなポートとは思えない。ちょうどそこにいた小型船の係員らしき人に聞いてみると、この船ならここじゃない。一旦上に登ってタクシーかバスで行くしかない。と言われて大慌て。
え?サントリーニのポートってここのことじゃないの?
中途半端な知識はこういう場合アダになる。
急いでまたケーブルカーで崖を上り、街中でタクシー探し。幸いすぐ見つかってなんとか出航時間には間に合ったがタクシー代は結構ぼったくられた…(20分走って40ユーロ=7000円くらいとられた)
まあ仕方ないと気を取り直してゆっくりと船旅を楽しむ!ちょうどフェリーの運航時間が夕暮れだったのはファインプレーだった。

シキノス島に沈んでいく夕日…美し過ぎて沈み切ってもまだ見とれていた。サントリーニのイアばかりが夕日ではない。

そして約3時間後。フォレガンドロス島にやっと到着!迎えのタクシー(どうやらこの島唯一のタクシーとのこと)を見つけ宿まで送ってもらいこの日は疲れもあって熟睡。

翌朝、初めて見るフォレガンドロスの絶景に絶句…!有名なパナギア教会へのジグザグ坂、青すぎる海、キクラデス諸島ならではの白い建物…そして人はパラパラ。これは予想通りのんびりと静かに過ごせそう。
まずはフォレガンドロスで一番活気のある街、ホラをぶらぶらと散策。やはり小さい街なのでゆっくり回っても午前中には回り切れます。土産物店にしてもサントリーニとはまた違った、ここ独自のものが多かった印象。

午後からはバスでアノ・メリアという街に。ここも何もない…あるのは海と丘の絶景。ただただぶらぶらするだけで2時間ほどが過ぎホラに戻るバスが来た。

ホラに戻り、観光名所であるベネチア統治時代の城塞跡であるCastle地区に行ってみた。

城塞…とは思えない平和な場所で、観光客よりも猫の方が多いくらい。またエーゲ海特有の美しい白い家並みも、玄関先でくつろいでる人もいるし洗濯物も干してたりして観光地というより普通の住宅街。「映え」や見せるためではない、暮らしと同化した街はじろじろ見て歩くにはちょっと罪悪感というか申し訳なさも感じたりした。

少し日も傾いて涼しくなってきたのでパナギア教会へのジグザグ坂にチャレンジ!これが結構大変で途中何度も休憩しながらもなんとか教会に到達!そこから見たホラ一望のパノラマ、これはこの坂を登り切ったご褒美としては十分すぎるものでした。

帰りの下り坂から見た夕日も美しかった…。しつこいようだがサントリーニのイアばかりが夕日ではない。

日の落ちたホラの街は昼間とは打って変わってかなり賑やかになっていた。
穏やかな昼に賑やかな夜。これぞ求めていたギリシャでの一日。

フォレガンドロス島、ぜひまた訪れたい場所になりました。

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