1821年、オスマン帝国からの独立を宣言したギリシャ。独立戦争から20世紀初めの希土戦争、住民交換、第二次大戦、内戦までを経て生み出された音楽であり、近代国家ギリシアが「東」と「西」のはざまで揺れながら歩んできた激動の歴史を色濃く反映した音楽、レベティコを紹介するプログラムが2022年12月8日(木)東京・文京区の東洋大学で行われる。
レベティコを演奏するのは、オーストラリアを拠点に新しいギリシア文化を多角的に追求するプロジェクトGreek Fringeのメンバーと、アテネが拠点のバンドRebetien。移民としてアメリカへ、オーストラリアへと渡ったギリシャ人たちのディアスポラの「今」を、音楽として表現する。
プログラムでは、彼らによるレベティコの演奏をはじめ、ギリシア近現代史研究の村田奈々子・東洋大学教授、ドイツ文学・ユダヤ文化研究の黒田晴之・松山大学教授、オスマン朝宗教・文化史研究の今松泰・京都大学特任准教授によるレクチャーが行われる予定。
[ レベティコ―東と西のはざまで/Rebetiko–Between the West and the East ]
日時:2022年12月8日(木)開場17:45/開演18:15/終演21:00
会場:東洋大学・井上円了ホール(5号館・地下2階)
参加無料/定員350名(定員に達した場合締め切り)
※申込フォームはこちらから
プログラム:
18:15/レクチャー
19:15/ラウンドテーブル・ディスカッション
20:15/コンサート
21:00/終演
[レクチャー]
村田奈々子(ギリシア近現代史研究/東洋大学教授)
黒田晴之(ドイツ文学・ユダヤ文化研究/松山大学教授)
今松泰(オスマン朝宗教・文化史研究/京都大学特任准教授)
[アーティスト]
Christina Bacchiella(Percussion/“Greek Fringe”)
Con Kalamaras(Vocal & Guitar/“Greek Fringe”)
Fotis Vergopoulos(Vocal&Bouzouki/“Rebetien”)
主催:人間文化研究機構グローバル地域研究推進事業・グローバル地中海地域研究プロジェクト・東洋大学アジア文化研究所拠
後援:科研費基盤研究(C) 16K02352「新移民音楽の受容とフォーク音楽との関係を、音楽言説の観点から検討する」(代表:黒田晴之)/十日谷淳(ブズーキ奏者)
問い合わせ:toyochichukai☆toyo.jp(☆を@に変更)