1971年(昭和46年)のレコードデビュー以降40年以上に渡って日本を始め世界各地に多くのファンをもち、ギリシャ戦後歌謡界のトップを走り続けてきた女性歌手ハリス・アレクシーウが音楽界からの引退を表明した。
【ギリシャ・音楽・歌】第6回:ハリス・アレクシーウ~ギリシャを代表する女性歌手~(Video)
6月3日(水)ギリシャ公共放送ERTのラジオ番組に出演したアレクシーウは「声が私のいうことを聞かなくなったの。やめるべき時が来たのね」と語り、その心情を吐露した。
アレクシーウは今年4月27日(月)古巣のMINOS EMI / UNIVERSALからテオドラキス、ツィツィアニスを始めとした10の不朽の名曲を集めたアルバム『Τα τραγούδια της ξενιτιάς(外地暮らしの歌)』を発表したばかり。番組でこれまでともに音楽を作り上げてきた人々を愛していると語ったアレクシーウは、彼ら音楽界の友人たちと離れることが残念でならないと歌とともに生きた人生に想いを馳せた。
1994年(平成6年)に初来日し、東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで日本のファンを前にその歌声を披露してから再来日を待ち望む声が止まなかったアレクシーウ。ギリシャでは音楽界を始め各界からその決断を惜しむ声が上がっている。