ギリシャ文化・スポーツ省はこの夏アテネのアクロポリスに医師と看護師を配置すると発表した。
今月7日(日)行われた総選挙の結果を受け新たに就任したリナ・メンドーニ文化・スポーツ相は、神殿を訪れる観光客らを考慮し医師ならびに看護師の配置を決定したと発表。ギリシャ国防軍から派遣される医師はアクロポリスの中央入口に常駐し、ギリシャ赤十字から派遣される看護師は医師とは別にアクロポリスのエリア内にある旧パルテノン博物館、アクロポリス内、ディオニューソス劇場近くの遊歩道といった各所に常駐するという。
またアクロポリス南側に位置し、神殿を右上方に臨むディオニシオス・アエロパギトゥ通りの遊歩道でこれまで週末警戒に当たっていた特別装備のギリシャ赤十字自転車部隊が多くの観光客が訪問する毎週火・木曜日にも一帯を警戒。ペットボトル入りの水の提供のほか、熱中症などで意識を失った患者に対する一次救命処置を実施する予定。
これまでアテネのアクロポリスは気温が摂氏40度を超えた時点で閉鎖措置が取られていたもの。直近では今年2019年7月4日(木)に猛暑の影響で気温が40度を超えたため、アクロポリスの古代遺跡一帯が午後1時から5時まで閉鎖されている。