日本でも「籠の中の乙女」で知られるギリシャの新進気鋭の映画監督ヨルゴス・ランシモスの最新作「ザ・ロブスター(原題:The Lobster)」が5月13日(水)から24日(日)まで開催される第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることがわかった。
監督初の英語での映画となる本作のシナリオは監督自身と「籠の中の乙女」でもタッグを組んだエフシミス・フィリップ。あらゆる人間が「都市」のルールに従って生きる近未来のとあるディストピア社会を舞台に、ランシモス監督ならではの型破りなラブストーリーが描かれている。
ランシモス監督がカンヌに挑戦するのは「ある視点(Un Certain Regard)」部門で最高賞を受賞した「籠の中の乙女(2009年)」に引き続き2回目。今年の第68回のカンヌのコンペティション部門にはランシモス監督のほか日本の是枝裕和の「海街diary」なども選出されている。
長編第4作目となる最新作「ザ・ロブスター(原題:The Lobster)」はギリシャ・オランダ・イギリス・アイルランド合作。キャストにはレイチェル・ワイズ、コリン・ファレル、レア・セドゥ、ベン・ウィショー、アリアン・ラベド、アンゲリキ・パプリアといったビックスターが名を連ねている。
(ストーリー)
未来のとある都市。そこではパートナーのいない「独り者」たちが捕えられ、あるホテルへと連行される。ホテルへ送られた「独り者」たちは、同じく「独り者」たちの中から45日以内にパートナーを見つけなければならないのだ。見つけられなかった者たちは、どんな動物に姿を変えられたいかを選択させられ、森へと追放される…。
この森に、ある日一人の「独り者」が人の姿のまま逃げ込んだ。彼が見たのは、同じように動物に姿を変えられることなく隠れ住む「独り者」たちだった。そこで彼は、ある「独り者」と恋に落ちる。しかしそれは、厳格な「独り者」のルールを根底から覆す大事件だったのだ。