
全日空(ANA)が2025年2月12日(水)から東京・羽田空港とトルコ・イスタンブールを週3回往復する定期便の就航を開始したことは既にお伝えしたところだ。
GreeceJapan.comが創設された2001年以降、幾度もギリシャ・アテネと日本の東京を結ぶ直行便の開設が試みられてきたものの今に至るまで実現していない。数年前には一部の大臣らがこの問題について言及し進展が期待されたが、成果はあがらなかった。この試みが実を結ぶことがあれば、ギリシャと日本に長年関わってきた我々にとって、この上ない喜びとなることは間違いない。
今回、我々は幸運にも就航直後のこの全日空・イスタンブール~羽田線のフライトに搭乗。読者の方々にその体験を共有したい。
なお、この搭乗体験に関して、私たちはチケット代金を含めANAからいかなるスポンサーシップも受け取っておらず、記事化について事前事後にANAに対し連絡を取っていない、独立したレポートであることをお伝えしたい。
まず初めに、日本人搭乗者とともに旅することが出来たことはこの上ない喜びだ。日本人は世界で最高の旅行者であるというのが我々の意見だ。礼儀正しく、規律を守り、大声を出したり怒鳴ったりせず、ほかの乗客に敬意を払っている。この旅を素晴らしいものにしてくれた彼らの貢献に感謝している。
以前、2度別の航空会社で旅した際、我々が映画を見ようとした時、一列目の席に座っていた外国人乗客が座席を後ろに押してスクリーンを動かしたそのふるまいが、後ろに乗客が座っていることを気にしていないように思われた。
また、今回のANAでの旅では、我々の搭乗中機内で何らかの問題が起こり、とある外国人乗客の男性が客室乗務員を怒鳴りつけるという出来事が起こったが、客室乗務員はプロフェッショナルとして冷静に状況に対処、怒った乗客がさらなる混乱を引き起こして飛行を妨害するのを防いだことに我々は感銘を受けた。
これら以外にも、機内食やサービスなど、お伝えしたい体験は尽きないが、いずれにせよ印象深い素晴らしいフライトであったことは確かだ。我々を日本へと連れて行ってくれたANAに心から感謝したい。




テキスト:フィリッポス・グリジオーティス
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