日本のSBIリーシングサービス、ギリシャの海運大手Capital Product Partners L.P.とLNG船2隻目の船舶リース契約締結

LNG船「Apostolos」

日本のSBIリーシングサービス株式会社は、船舶ファイナンスにおける世界大手であり、同社の船舶リース事業における戦略的パートナーでもあるBNPパリバ銀行と協働し、今年5月に続き、新たにギリシャのCapital Product Partners L.P.(CPLP)との船舶リース契約の締結並びに同リース事業を対象とした投資案件の組成を行ったことを7月16日付のプレスリリースで発表した。

今回のSBI リーシングサービスのプレスリリースによれば、今年5月のプレスリリースで発表された2024年5月建造のLNG 船「ASSOS」の船舶リース事業は、日本経済への貢献度が高い、CPLP向けの優良案件であるとともに、投資家には良質な投資商品とESG 投資の機会を提供する取り組みであったとし、この取り組みをさらに推進するため、CPLP向けLNG船2隻目の投資案件の組成を決定したとしている。

船舶のリース先であるCPLPは、ギリシャを拠点とするLNG等のエネルギー輸送に特化したグローバルな海運会社。同社は2007年に米NASDAQ市場に上場し、2024年6月時点で最新鋭のLNG船12隻と環境規制に対応した大型コンテナ船8隻、合計20隻の高性能船舶を保有している。さらに、2026年から2027年にかけて竣工予定の次世代型の高性能LNG船6隻、温室効果ガスの排出量を抑制するエンジンを搭載した中型LPG船6隻、そして極めて高い建造技術を要する二酸化炭素運搬船4隻、これら合計16隻の新造船の建造契約を締結する等、環境問題に積極的に取り組んでいる海運会社。

本件対象船のLNG船「Apostolos」は今年6月に建造され、温室効果ガスの排出抑制等の環境規制に対応した最新鋭の高性能エンジンを搭載しており、日本企業に対して長期間に亘り定期用船される予定。

今回契約締結に至った理由について、SBIリーシングサービスはプレスリリースで『近年、世界各国で環境に配慮したクリーンエネルギーへの需要が高まる中、2022年2月に起きたロシアによるウクライナ侵攻を機にヨーロッパ諸国がロシア産LNGからの脱却を図ったことから、LNGへの需要はより一層高まっております。LNGを海上輸送するLNG船の市況も高騰しており、LNG船事業は成長分野と位置付けられ、今後も安定した需要が見込まれます。環境問題へ積極的な取り組みを行うCPLPとの取引となる本案件も、投資家へさらなるESG 投資の運用機会の提供に資するものとして取り組むことといたしました。

当社は、「100年企業への挑戦」を経営理念とし、今後も本件と同様にCO2削減等、環境対策に配慮した航空機や船舶等の投資案件の組成に取り組んでいくとともに、税務や法務の専門家、金融機関等のパートナーが持つ高い専門性を組み合わせ、投資家には付加価値の高い金融ソリューションを、航空・海運会社等の賃借人である資金需要者には競争力のあるファイナンスの提供を行うことで、投資家、パートナー、賃借人とともに100年企業を目指してまいります。』と説明している。

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

関連記事

FOCUS GREECE-JAPAN

最新記事

1,827FollowersFollow