ギリシャ・アテネの古代アゴラの向かいにたたずむ教会

ギリシャ・アテネのモナスティラキにある古代アテナイのアゴラの入口の向かい側には、聖フィリッポスの教会がある。この地には、はじめ9世紀頃教会が建てられ、のち再建されたものの、1826年(文政9)から1827年(文政10)にかけてオスマン帝国によって破壊。その後、教会は1833年(天保3)に再建されたが、100年あまりが過ぎた1960年(昭和35)、ギリシャ文化・体育省は、老朽化した教会の建物に多くの問題があるとして改築、今に至っている。教会のイコノスタシスは、以前の教会の建物から1849年(嘉永2)に移築されたものだという。

アテネの人々に語り掛ける聖フィリッポス

下は、ビザンティン・チャントの歌い手たちのための席だ。読者の方々は、ビザンティン・チャントをお聴きになられたことがあるだろうか。彼らの歌は、教会に荘厳な雰囲気を作り出している。

photos © GreeceJapan.com

聖フィリッポス教会の地図

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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