記念講演「日本とギリシャ:それぞれの文化遺産の保存と修復」開催レポート(Photos)

[写真右から]馬渕明子・国立西洋美術館長、木戸雅子・共立女子大学教授、カキュシス駐日ギリシャ大使、デスピナ・ゼルニオティ国立コルフ・アジア美術館長、ヤナカル大使夫人

2019年8月31日(土)東京・上野の国立西洋美術館で、国立コルフ・アジア美術館のデスピナ・ゼルニオティ館長と共立女子大学・木戸雅子教授による記念講演「日本とギリシャ:それぞれの文化遺産の保存と修復|コルフ島とサラミナ島」が開催された。

第1部では『コルフ・アジア美術館との出会い』と題してゼルニオティ館長がコルフ島の地理や歴史をはじめ、博物館の歴史や写楽の肉筆画の発見に至るまでの経緯などを紹介。

続く第2部では木戸教授による『パナギア・ファネロメニ修道院聖堂壁画の修復-日本とギリシャの共同研究の成果-』と題した講演が行われ、修道院聖堂壁画の修復にまつわるエピソードが豊富な写真とともに紹介され、ギリシャ側との長年に渡る親交と木戸教授の粘り強い交渉によって成し遂げられたその業績に聴講者らは聴き入った。

講演後質疑応答に答えるゼニオルティ館長(左)と木戸教授(右)
コンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使(右)馬渕明子・国立西洋美術館長(左)

講演の開始前には会場となった国立西洋美術館の馬渕館長が二人の講演者について紹介。来賓のひとりとして今回のプログラムを後援したギリシャ大使館のカキュシス大使が挨拶、和やかな雰囲気の中講演が行われた。

会場には日希修好120周年記念講演として開催された今回のプログラムを後援した日本ギリシャ協会の川上修二事務局長も駆けつけ、聴講者らとともに二人の講演に聴き入った。

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