東京都千代田区の共立女子大学で10月4日(木)ギリシャ・西アッティカ大学のマリア・ハジダキス専任講師によるアテネのストリートアートをテーマにした講演「アテネのストリートアート〜古代の落書きから現代アートの動きまで〜ヴァンダリズム、アクティビズムあるいはアートか?」が行われた。
今回の講演はハジダキス専任講師と親交があり、2013年に2007年から2013年にかけて行われたギリシャ・サラミナ島のファネロメニ修道院聖堂の壁画修復事業に携わった功績によりサラミナ市名誉市民の称号を授与された同大学国際学部の木戸雅子教授の主催によるもの。
講演には9月に着任したコンスタンティノス・カキュシス駐日ギリシャ大使と大使夫人が来場、講演の前に祝辞を述べたほか、講演を共催した日本ギリシャ協会の川上修二事務局長をはじめアテネのビザンチン美術館(The Byzantine and Christian Museum)で古代文物や美術品の修復に携わるヨルゴス・コルコベロス氏ら関係者が来場。会場を埋めた来場者とともに、ギリシャにおけるストリートアートの現状、ストリートアートの歴史、そして保存活動を含めた将来の展望などこれまで体系的に学ぶ機会が少なかったテーマについて、ハジダキス氏による説明に耳を傾けた。
講演後の質疑応答では活発な意見交換が行われ、参加者らの関心の高さが伺われた。

