記念切手からみるギリシャと日本の友好の証:日希修好100周年記念切手

GREEK

1899年(明治32年)5月20日に日本の牧野伸顕(まきの のぶあき)公使とギリシャ外務省のアソス・ロマノス氏(1858‐1940)が調印し、同年6月7日にギリシャ議会により批准された日希修好通商航海条約の締結から120年の2019年、ギリシャと日本ではアテネでのジャパンウィークの開催をはじめ、様々なイベントが企画されている。

日希修好100周年記念の際に発行されたパンフレット (GreeceJapan.com Archives)

1999年(平成11年)ギリシャ・日本の修好100周年の節目にはギリシャと日本の両国でこの記念すべき年を祝って様々なイベントやプログラムが開催されたが、そういった様々なイベントの中の一つとして、両国の郵政事業の所管庁ではそれぞれ記念切手と初日カバーが発行された。

ギリシャでは、ギリシャ郵政庁(ELTA)の切手デザイナーにして画家のミルシニ・バルドプール氏により北斎の富士山とギリシャの神々が住まうオリンポス山をあしらった封筒にギリシャ古典劇の仮面と日本の能の面を題材にした切手を貼り付けた初日カバーが発行された。

GreeceJapan.com独占インタビュー:ギリシャ郵政庁(ELTA)切手デザイナー・ミルシニ・バルドプール氏

(GreeceJapan.com Archives)

 

一方の日本では、郵政省(現・日本郵便)の切手デザイナー・星山理佳(あやか)氏が日本画家・村居正之氏の作品をデザインした切手と、これを題材にした特殊通信日付印が制作されている。

(GreeceJapan.com Archives)

1964年(昭和39年)の東京オリンピックから55年の2019年-その翌年再び東京にオリンピックを迎えるこの記念すべき年に、再び両国の長年にわたる友好の証が切手としてよみがえることが期待される。

 

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