ギリシャを代表する歌のひとつ、レベティカがUNESCO(ユネスコ・国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されることが決まった。
これは、2017年12月4日(月)から9日(土)まで韓国・済州島で開催されている第12回世界遺産委員会で7日(木)決定されたもの。今回はギリシャのレベティカをはじめ世界各国から33の無形文化遺産が登録された。
愛憎、貧しさ、不条理といった世の中のあらゆる事象を歌詞に織り込み、ブズーキやバグラマといったギリシャ伝統の楽器を奏でながら歌うレベティカは19世紀終わり頃に生まれ、今も色あせることなくギリシャ人の魂の歌として歌い継がれている。
代表的な作曲家として知られるマルコス・バンバカリス(1905~1972)が作詞作曲したレベティカの名曲「フラゴシリアニ(1935年発表)」は、ドイツに生きるギリシャ系の兄弟を描いた映画「ソウル・キッチン(2009)」の挿入歌としてギリシャのバンド Locomondo によるカバー曲が使用されており、70年以上を経ても変わらぬ人気がうかがえる。