ギリシャの鉄道会社・トレノセ S.A.(TRAINOSE S.A.)は12月4日(月)ギリシャ西部の観光の玄関口であるイリア県のカタコロ港から古代オリンピックが行われ、数々の古代遺跡で知られるアルヘア・オリンピア市を結ぶ新たな観光列車「オリンピアン・トレイル(Olympian Trail)」を報道陣に公開した。
今回公開された観光列車は定員200名の特別列車。運行開始は2018年春を予定しており、一年を通してクルーザーやヨットで世界各地からの観光客が集まるカタコロ港を始発駅に、アルヘア・オリンピア市中心から徒歩圏内にあるオリンピア駅までを結ぶ。
4日(月)行われた会見でギリシャ観光省のエレナ・クドゥラ大臣は報道陣に対し、ギリシャ政府観光局(EOT)が本計画を支援することを明らかにした。
今年7月に GreeceJapan.com が現地を訪れた時点では、写真のとおり既にオリンピア駅の駅舎改修工事は終了しており、現地では新たな観光列車の運行開始に向けて着々と準備が進んでいる様子が見て取れる。
ギリシャのトレノセS.A.は今年2017年イタリアの鉄道会社 Ferrovie Dello Stato Italiane S.p.Aに4,500万ユーロで売却された。トレノセS.A.のギリシャ政府に対する負債額は6億9,200万ユーロにのぼっていたものの、売却に際しギリシャ政府はEUとの合意を受けてこの負債を免除している。