エーゲ海東部に浮かぶギリシャの島、ヒオス島。世界文化遺産のひとつ、ネア・モニ修道院群を擁することで知られるこの島は、またEU(欧州連合)の原産地呼称保護(PDO)製品に認定されているマスティハを産することでもその名を広く世界に知られている。
そんなマスティハを日本市場へ紹介するため、EUとギリシャの支援を受けたヒオス・マスティハ生産者組合は2017年4月6日(木)東京・渋谷で「欧州PDO製品・貴重なしずく」と題して業界関係者らを集めたイベントを開催した。
マスティハは、ギリシャ・ヒオス島南部でのみ生育するマスティハの木から採取される天然の樹脂。今も昔から変わらぬ手作業で生産されるマスティハは、これまでの研究から様々な薬効が科学的に証明されており、食品から医薬品、そして化粧品に至るまで様々な製品に幅広く活用されている。
イベントではギリシャのルカス・カラツォリス大使による挨拶の後、ヒオス・マスティハ生産者組合副理事長・研究開発部長のイリアス・スミルニウディス氏とイオアニス・ゲオルギアディス博士が登壇しマスティハの歴史から市場、そしてマスティハの薬効に関する研究結果等について講演。
講演後にはマスティハを取り入れたフィンガーフードが振る舞われ、和やかな雰囲気の中参加者たちはギリシャと日本の融合を食を通して堪能。マスティハの可能性を占う機会となった。
photos: Junko Nagata/ GreeceJapan.com