クリスマスにはカラバキと呼ばれる小船を飾り付け聖夜を祝う伝統があるほど海と深いつながりのある海洋国家・ギリシャ。そんなギリシャの中でも近年薬効の高さで注目を集めるマスティハの生産地・ヒオス島で毎年行われている船が主役の伝統行事「アヨバシリアティカ・カラバキア・ヒウ」が2018年末も盛大に開催された。
毎年ヒオス島各地から集まった子供たちのグループにより数か月間をかけて戦艦や商船の精巧な模型を製作し、毎年大晦日に島の中央広場に展示してギリシャの海軍の軍人・商船の船員の活躍を顕彰するこの祭では、子供たちが「ペネマタ(penemata)」と呼ばれるカランダ(クリスマスや新年を祝うギリシャ伝統の歌)によく似た歌詞で、船員たちへの祈りをはじめ、世の中を皮肉る内容まで様々なテーマの歌を歌いながら、作り上げた船の模型を披露する。
映像は2018年末の祭りの様子。海に囲まれ、世界の海運業界に確固たる位置を占めるギリシャと日本の大晦日の伝統の違いに想いを馳せてみては?
[2018年大晦日の祭りの様子(Video)]
© Konstantinos Anagnostou – www.chiosphotos.gr