2015年1月25日(日)に行われたギリシャの総選挙で、アレクシス・ツィプラス党首率いる急進左派連合(SYRIZA/シリザ)が全300議席のうち149議席を獲得、アンドニス・サマラス首相率いる新民主主義党(ND/ネア・ディモクラティア)の76議席に73議席の大差をつけ圧勝した。
今回の選挙では、ヨルゴス・パパンドレウ元首相が総選挙を前に結成した新党「キニマ・ディモクラトン・ソシアリストン(Democrat Socialists Movement)」が1議席も獲得することができず敗れ、祖父・父から三代92年間続いた名門パパンドレウ一家がギリシャ議会から姿を消したほか、現職閣僚のヤニス・マニアティス環境・エネルギー・気候変動相(PASOK)、ミハリス・フリソホイディス・インフラ・運輸・通信相(PASOK)をはじめとした多くの各党の現職議員が敗れる波乱の結果となった。
また、現職議員のうちアンドレアス・ロヴェルドス教育・宗務相(PASOK)、オルガ・ケファロヤニ観光相(ND)、ドーラ・バコヤンニ元アテネ市長(ND)といった有力議員らが再選を果たしている。
今回の選挙結果は以下のとおり。
1> 急進左派連合(SYRIZA)…149議席(36.34 %)
2> 新民主主義党(ND)…76議席(27.81 %)
3> 黄金の夜明け党(XA)…17議席(6.28 %)
4> ポタミ(Potami)…17議席(6,05 %)
5> ギリシャ共産党(KKE)…15議席(5.47 %)
6> 独立ギリシャ人党(ANEL)…13議席(4.75 %)
7> 全ギリシャ社会主義運動(PASOK)…13議席(4.68 %)
(*議席獲得政党のみ。)