第38回東京国際映画祭:ギリシャが舞台、雌鶏の視点で描かれたパールフィ・ジョルジ監督『雌鶏』上映

2025年10月27日(月)から11月5日(水)まで都内各地で開催される第38回東京国際映画祭のコンペティション部門で、ハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ(Pálfi György)監督の最新作『雌鶏(HEN)』が上映される。

『雌鶏』はギリシャで撮影。養鶏場で生まれた黒い雌鶏を主人公に、終始ニワトリの目線で進行するストーリーでは、養鶏場から逃げ出した雌鶏の旅をユーモラスに描きつつ、人間たちの欲望、また社会格差の問題などを批評的に浮かび上がらせている。撮影にはCGIやAIを使わず、動物トレーナーの指導のもと、8羽の本物のニワトリが起用されたという。

全編ギリシャ語でつづられる本作の東京国際映画祭での上映は3回行われる予定で、このうち2回の上映ではプロデューサーのひとりであるドイツ出身のギリシャ人プロデューサー、タナシス・カラタノス(Θανάσης Καραθάνος)氏が登壇しQ&Aが行われる予定。

『雌鶏』作品情報

スタッフ
監督/脚本:パールフィ・ジョルジ
脚本:ルットカイ・ジョーフィア
撮影監督:ジョルゴス・カルヴェラス
編集:レムヘーニ・レーカ
美術:コンスタンディノス・ザマニス
音響デザイン:エリク・ミスキエフ
音楽:スーケ・サボルチ
プロデューサー:タナシス・カラタノス
プロデューサー:コスタス・ランブロプロス
プロデューサー:マルティン・ハンペル
プロデューサー:ヨルゴス・キリアコス

キャスト
ヤニス・コキアスメノス
マリア・ディアコパナヨトゥ
アルギリス・パンダザラス
雌鳥(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)

96分/カラー/ギリシャ語/英語、日本語字幕/2025年/ギリシャ/ドイツ/ハンガリー

上映日時

10月29日(水)21:30-(本編96分)ヒューマントラストシネマ有楽町 シアター1
10月31日(金)16:25-(本編96分)(※)TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
11月2日(日)20:55-(本編96分)(※)TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12
(※)登壇ゲスト(予定):Q&A:タナシス・カラタノス(プロデューサー)

パールフィ・ジョルジ監督

第38回TIFF コンペティション『雌鶏(HEN)』予告編

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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