
W♪shcheerful は、”フシマ(Fushima)”という日本語の芸名で、日本の音楽、特に歌謡曲風アニソンをレパートリーとし音楽活動を続けるギリシャ出身のアーティストだ。ギリシャ語の「Ευθυμία(エフシミア)」から取った彼女の日本語の芸名”フシマ(Fushima)”には、音楽を通じて二つの文化をつなぐという、アーティストとしての彼女自身の思いが込められている。
1960年代から1990年代にかけてのアニソンに多く見られる歌謡曲風の楽曲を好んで歌う彼女だが、彼女に言わせれば、感情表現が豊かで、時に子供っぽく、若々しく聞こえることもあるものの、同時に成熟さを秘めているこうした楽曲こそが、歌手として最も自分らしさを表現できるのだという。
彼女が好むこうしたメロディーは、レトロな雰囲気を持ちつつも、美しさと質感を失わず、現代の多くの楽曲よりも豊かな表現に満ちている。彼女に深い影響を与えた歌手として、W♪shcheerful-フシマ(Fushima)はこの時代を代表する大杉久美子と堀江美都子の二人の名を挙げている。
そんなW♪shcheerfulは、自身のパフォーマンスを通じてこうした楽曲を現代に鮮やかに甦らせ、ギリシャはもちろん、日本でも、新しい観客に届けることを目指している。今はギリシャ・テサロニキでのイベント出演に向けたレパートリーの準備を進めつつ、レストランや文化センターなど、日本を感じることのできる空間を自身の歌で彩り、特別な音楽体験を創り出すことができないかと、その可能性を探っているという。
このジャンルの音を代表するひとりとなり、より多くの人々に届けたい。ギリシャ国内はもちろん、国境を越えてーと、自身の夢を語る彼女の日本への愛情は深く、将来的には日本人アーティストと共演し、ともに歌謡曲やアニソンへの愛を分かち合いたいと考えている。
最後に彼女は、自らの思いについて次のようにGreeceJapan.comに語ってくれた。
「私の夢はいつも日本へと向かっています。言葉や音楽、そして本物の日本の歌を通じて、私は自分にインスピレーションを与えたオリジナルの表現に近づこうと努力しています。これこそが、私がこの音楽を深く愛する理由なのです。」

彼女のレパートリーの一部は次のとおり。
[ アニソン ]
• 堀江美都子「魔法のマコちゃん」
• 大杉久美子「アタックNo.1」
• 大杉久美子「白いテニスコートで」
• 大杉久美子「夕方の歌」
• 大杉久美子「草原のマルコ」
• 大杉久美子「待っていた人」
[ J-Pop・歌謡曲 ]
• 中森明菜「スローモーション」
• 松田聖子「赤いスイートピー」
• 山口百恵「夢先案内人」
• 松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」
[ 今のJ-Pop・アニソン ]
• いきものがかり「SAKURA」
• Goose house「光るなら」
• 荒井由実「やさしさに包まれたなら」
•あたらよ「夏霞」
• いきものがかり「ふたり」
• Chelsy「I will」
• Goose house「恋はヒラひらり」
約4年前からYouTubeに自身のパフォーマンス動画をいくつかアップロードしている彼女だが、日本語の知識はそれまで全くなかったという。流暢な日本語の歌を披露するW♪shcheerful-フシマ(Fushima)はGreeceJapan.comに「日本語を教わったことはないけれど、音楽を通じて日本語とともに成長してきたの」と語ってくれた。