ギリシャ・アテネの中心地シンタグマ広場から徒歩15分ほどでたどり着くのが、1896年(明治29)に第1回近代オリンピックが開催されたパナシナイコ・スタジアムだ。
紀元前329年に大理石を用いて建設され、またの名を「カリマルマロ」と呼ばれるこのスタジアム(スタディオ)は、毎年アテネで開催されるアテネマラソンのフィニッシュ地点として、またコンサートやスポーツ大会をはじめとした様々なイベントの開催地としてアテネ市民だけでなくギリシャを訪れる人々に親しまれている。
カリマルマロの奥深く、通路を進んだ先には博物館が設置されており、「Memories from Olympic Games:Posters and Torches from 1896 till today」と題して第1回大会から現在に至るまでのポスターや聖火リレーに使用されたトーチといった貴重な文物を展示する常設展が開催されており、訪れる者にオリンピックの歴史を伝えている。
photos: ストラトス・クリム(Stratos Klimou)