東京・千代田区の大妻女子大学千代田キャンパスで2025年9月19日(金)プリンストン高等研究所のアンゲロス・ハニオティス教授の来日記念シンポジウム「幽霊がつなぐギリシャと日本‐ルキアノス・能楽・小泉八雲」が開催された。
開催に先立って、シテ方金春流能楽師にして重要無形文化財総合指定保持者の櫻間右陣(さくらま うじん)氏が特別に装束を着けた姿で能「経政」の一部を披露。続いて今回のシンポジウムを主催する日本ギリシャ協会の柄澤康喜会長が開会の挨拶を、ニコラオス・アルギロス駐日ギリシャ大使と会場となった大妻女子大学の市川博学長が挨拶し、会の盛会を祝した。
シンポジウム第一部では基調講演としてハニオティス教授が「理性の時代の迷信とは:ルキアノス『嘘好き』の現代性」と題した講演を実施。続く第二部では小泉八雲記念館館長にして八雲の曾孫の小泉凡氏による八雲をテーマとしたミニ講演ののち、ハニオティス教授、櫻間右陣氏、小泉凡氏をパネリストに、モデレーターにハニオティス教授の著書『アレクサンドロス以後‐長いヘレニズムとギリシア世界‐』を翻訳した京都大学准教授の藤井崇氏を迎えてパネルディスカッション「幽霊がつなぐギリシャと日本‐ルキアノス・能楽・小泉八雲‐」が開催され、パネリストに加え参加者からの質疑応答を含め活発な議論が交わされた。





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