アテネ大学における新たな日本研究関連の学部の創設に加え、高等教育における包括的なギリシャと日本との協力関係をテーマに、日本を公式訪問中のギリシャのアンドレアス・ロヴェルドス教育相と日本の下村博文・文部科学大臣との会談が実施された。
教育相はまた下村文部科学大臣と「持続可能な開発のための教育」に関するテーマについても意見交換。日本国内の大学におけるギリシャ語およびギリシャ文化に係る最も重要な6つの拠点について説明を受けた。
続いて大臣は愛知県・名古屋大学の濵口道成学長とも会談し、「遠くギリシャからこの東洋の中心でギリシャ関連の学問の端緒を垣間見ることができたのは実に素晴らしいことだ」とその印象について語った。
ギリシャ教育省の発表では、ロヴェルドス教育相は11月10日(月)から名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で行われている「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」にも出席した。
また11日(火)にはギリシャ・レフカダ市と友好都市である東京・新宿区を訪れ、中山弘子・新宿区長と会談。今年3期12年に及ぶ任期の満了を迎える中山区長を労うとともに、公務によりこれまで訪問の機会を得ることができなかったレフカダ市へ中山区長を招待した。
ロヴェルドス教育相は新宿区役所の訪問に続いて新宿の区立新宿西戸山中学校を訪問。生徒たちから歓迎を受けた大臣は授業を受ける生徒たちとも言葉を交わすとともに、体育の授業にも参加した。