
ギリシャ文化省は4月29日(火)著名ギリシャ人演出家ミハイル・マルマリノス氏が3年間の任期でアテネ・エピダウロス・フェスティバルの新たな芸術監督に就任すると発表した。現芸術監督であるカテリナ・エヴァンゲラトゥ氏からマルマリノス氏への引継ぎは、エヴァンゲラトゥ氏の任期終了時である2025年8月末に行われる予定。
ミハイル・マルマリノス氏は 2015年にギリシャ・エピダヴロスで上演されたホメロスの「オデュッセイア」の第11章「ネキア」を原作にした新作能「冥府行~ネキア」で構成と演出を担当。人間国宝の能楽師・梅若玄祥が出演に加え節付、作曲、振付を担当し、脚本を能楽プロデューサーの笠井賢一が担当した本作は、エピダヴロスでの上演前に東京・千駄ヶ谷の国立能楽度で上演されている。
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また、2017年にはギリシャ人俳優が出演し制作された金春禅竹の能「楊貴妃」の監督を務めている。
このほか、昨年2024年11月14日(木)には東京・渋谷の国立能楽堂でマルマリノス氏と小鼓方大倉流十六世宗家にして人間国宝の大倉源次郎氏を講師に「古代ギリシャ劇と能楽の関連性」と題した講演会が開催された。
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