2019年12月29日(日)・30日(月・祝)に行われた卓球Tリーグの2019‐2020シーズン戦で、2019年9月にT.T彩たまに新加入したギリシャ人カットマン、パナギオティス・ジオニス(パナヨティス・ギオニス)が3戦全勝をマーク。チームは3連勝で勝ち点26を獲得しリーグ2位で2019年を終えた。
39歳のジオニスは29日(日)沖縄県宜野湾市で行われた琉球アスティーダ戦でTリーグ戦デビュー。ジュアン ジーユアン(荘 智淵)に1-3(7-11、5-11、11-3、9-11)で勝利、翌日30日(月・祝)東京都立川市で行われた木下マイスター東京戦の第4マッチでは丹羽孝希を3-0(6-11、8-11、9-11)のストレートで下し、直後に行われた1ゲーム先取の延長戦・ビクトリーマッチでは張本智和に6-11で勝利。2020年東京五輪の日本代表二人を含めた全戦を全勝し日本でのデビュー戦を飾った。
オリンピック4大会連続出場のジオニスは2014年に東京で開催された世界卓球(JA全農世界卓球団体選手権東京大会)でギリシャ代表の一員として日本代表と対戦、チームを勝利に導いた一人。30日(月・祝)の木下マイスター東京戦の観客席にはT.T彩たまのサポーターがギリシャ国旗やプラカードを手に激励、リーグ初参戦のジオニスの勝利を力強くサポートした。
ビデオインタビュー(日本語訳)
どのようにして今回の日本行きを決断されたのでしょうか。
今回の日本での対戦は私の決断ではなく、T.T彩たまのエグゼクティブ・マネジャー、坂本竜介氏の招へいにより実現したものです。私にとって日本のトップリーグでの戦いが実現したことはこのうえない名誉です。来日の機会を得たことをとても嬉しく思います。日本での更なる対戦の機会を得られればと思っていますが、ポーランドリーグでの試合の都合もあり難しいところです。いつか叶えたいと思っていた夢が現実のものとなった今、いつTリーグの一員として再び戦うことができるのかはわかりませんが、来年また日本で戦うことができればと切望しています。その時まで、沖縄と東京でチームメイトともに戦った2日間を忘れがたい思い出としてこの胸に刻むつもりです。
日本のリーグ戦での印象を教えてください。
私にとって、これまで経験したことのなかったものであったことは間違いありません。世界でも最も優れたリーグの一つであり、またすべての試合は世界選手権の決勝に匹敵するほどレベルが高く、卓球界の祝祭として、またショウとしても優れていると言えます。日本の卓球界で戦うことは、あらゆる選手にとって得難い体験となることでしょう。私自身の印象としては、観客が観戦を楽しむその姿に感銘を受けました。卓球において、このような熱狂を目にする機会はなかなかありませんが、ひとつの競技の盛り上がりに欠かせないこうした観客の熱が卓球界でも長く続いていくことを願っています。
ありがとうございました。
フォトギャラリー @ アリーナ立川立飛(2019年12月30日)
フォト・ビデオインタビュー:Junko Nagata © GreeceJapan.com