2019年6月7日(金)東京港区の駐日ギリシャ大使館に、街中の片隅で様々な書籍を自由に貸し借りする「リトル・フリー・ライブラリー(Little Free Library)」の図書箱が設置された。
この「リトル・フリー・ライブラリー」は、地域社会の人々に向け街角に置かれた小さな箱に収められた書籍を無料で貸し出すというもの。冊数の制限や返却期限もなく、誰もが自由に借りることができ、「take a book, give a book(πάρε ένα βιβλίο, δώσε ένα βιβλίο)」の精神にのっとり、借りることも、寄贈することも自由という街の私設図書館とでもいうべきものとして今や世界中に広がっている。
今回駐日ギリシャ大使館に設置されたリトル・フリー・ライブラリーは東京モンテッソーリスクール(MST)のイリアス・パパダキスとミオ・ルバレッセ・タケイ(Mio Loubaresse-Takei)の二人の学生により製作。二人はギリシャを代表する青と白の色彩に彩られたこの「小さな図書館」のデザインから制作、そして安全な設置場所の選定から実際の設置作業までを一手に手掛けた。
この日大使館ではコンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使がパパダキスとタケイの二人を歓迎、「小さな図書館」の授受式典が行われた。
ギリシャ大使館では現在この図書館にギリシャ語、日本語、英語の書籍を所蔵、訪問客らに積極的な利用を呼び掛けている。