2015年10月7日(水)から18日(日)までロンドンで開催された第59回ロンドンフィルムフェスティバル(The 59th BFI London Film Festival)で、ギリシャのアシナ・ツァンガリ監督の「Chevalier(原題)」が最優秀作品賞(Best Film Award)を獲得した。
世界72の国と地域から240にも及ぶ作品が集結した今年のフェスティバルで栄光に輝いたツァンガリ監督は、2010年の第67回ベネチア国際映画祭でアリアン・ラベドが主演女優賞を獲得した「アッテンバーグ(Attenberg)」の監督。また、2004年のアテネオリンピックの開・閉会式の演出を担当したディミトリス・パパイオアヌーの演出チームの一員として、会場で上映された映像作品の映像監督を担当したことでも知られている。
受賞作の「Chevalier(原題)」でツァンガリ監督は、ギリシャの新鋭ヨルゴス・ランシモス監督「籠の中の乙女」の脚本家エフシミス・フィリップゥと組み、冬のサロニコス湾へ漁に出かけた6人の男たちが、船の故障で助けを待つなかで奇妙なゲーム-Chevalier-を繰り広げる様を描いている。
6人の俳優たちのなかで、1991年のデビュー以来ギリシャ音楽界の永遠の「アイドル」として活動を続けるサキス・ルヴァースが出演していることでも注目を集める今作の公開が期待される。