奈良で4月15日(水)から特別展「ギリシア考古学の父 シュリーマン」開催

 

2015年4月15日(水)から6月8日(月)まで、奈良・天理大学附属天理参考館で、1999年にミケーネとならびギリシャの世界遺産のひとつに登録されたティリンス遺跡を発掘し、またトロイの発掘でも世界的にその名を知られるハインリヒ・シュリーマンの残したティリンス遺跡の報告書の原画28枚を公開する特別展「ギリシア考古学の父 シュリーマン-初公開!ティリンス遺跡原画の全貌-」が開催される。

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「ティリンス宮殿の壁画、牛の背で踊る男の図」(天理参考館所蔵)

この特別展は、シュリーマンによる28枚のティリンス遺跡の発掘報告書原画を所蔵する天理大学が2015年に創立90周年を迎えることを記念し開催されるもの。また今年はシュリーマンの来日150周年、ティリンス遺跡発掘報告書の発刊から130周年にあたる記念の年でもあるという。

「ギリシア考古学の父」とも称されるシュリーマンの手になる1885年に発行された報告書の原画からは、鮮やかな色彩とともに古代の生き生きとした生活の様子を見て取ることができる。また会期中には講演会をはじめ様々な関連イベントが企画されている。

今回は同じく附属施設である天理図書館から、トロイ発掘の報告書初版「トロイ遺跡」完本のドイツ語版とフランス語版とあわせ、ナポレオン皇帝版「エジプト誌」やシーボルト「日本」などの19世紀の調査報告書初版本も同時に出品される予定。

[ 特別展「ギリシア考古学の父 シュリーマン-初公開!ティリンス遺跡原画の全貌-」 ]

・会期:2015(平成27)年4月15日(水)-6月8日(月)
・会場:天理大学附属天理参考館・3階企画展示室1・2、3階常設展示オリエントコーナー
(奈良県天理市守目堂町250/Tel: 0743-63-8414)
・開館時間:9時30分-午後4時30分(入館は午後4時まで)
・休館日:火曜日(ただし5月26日は開館)
・入館料:大人400円/小中学生200円

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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