昨年2023年エウリピデスのギリシア悲劇を原作とし、ギリシア悲劇を大阪弁で上演する『台所のエレクトラ』を公演した大阪の清流劇場が、『アクロポリスの丘の麓から-ギリシア古喜劇を読む-』と題したギリシア劇勉強会を4月から開催する。
1996年1月に設立され「清濁を併せ呑んで、尚、清流たらんとする」を目標に掲げる清流劇場は、2017年に古代ギリシャ悲劇の巨人ソポクレスの「オイディプス王」を原作とした『オイディプス王 Oedipus the King』を上演。また2022年10月にエウリピデスのギリシャ悲劇を原作とした『くたばれヒッポリュトス』など、ギリシャ悲劇を下敷きにした作品を積極的に発表し続けているほか、『アクロポリスの丘の麓から ギリシア悲劇の周辺─愛の万華鏡─』と題して、ギリシア劇を学びたいあらゆる人を対象としたギリシア劇勉強会を開催している。
今回の勉強会の開催に際して清流劇場は「時代の風雪に耐え、これまで残ってきた不朽の名作群を紐解きながら、《人間存在をどのようにとらえるか》・《いかにして自らが、より精神的豊かさを携えて、生きるか》をテーマに、ギリシア劇をもっと深く学んでみたいと思い、この勉強会を企画しました。8年目を迎える今年は、ギリシア喜劇を取り上げます。政治家への揶揄・社会風刺などを扱ったこれらの作品を、当時の政治状況や社会問題と照らし合わせながら学んでいきます」とその意図を語っている。
勉強会は2024年4月2日(火)の第1回を皮切りに12月10日(火)までオンラインで全12回を予定。料金は1回1,650円(税込)で、実施翌日から1週間、アーカイブ視聴が可能。
ギリシア劇勉強会2024『アクロポリスの丘の麓から-ギリシア古喜劇を読む-』
講師:丹下和彦(大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者)
対象:演劇経験不問/ギリシア劇を学びたい方ならどなたでも歓迎
申込締切:各回実施の2日前まで
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