国境なき医師団インターナショナル会長・ギリシャのクリストゥ氏の来日記念講演、7月に開催

ギリシャ・レスボス島で難民の家族と話すクリストゥ会長 © Anna Pantelia/MSF

国境なき医師団インターナショナルの会長・ギリシャのクリストス・クリストゥ医師が今年7月来日することを記念し、クリストゥ・MSFインターナショナル会長と日本事務局長の講演会が開催される。

クリストス・クリストゥ会長はギリシャ出身。ギリシャ・テッサロニキのアリストテレス大学医学部を卒業し、国立カポディストリアコス・アテネ大学で外科博士号を取得。またアテネ大学で国際保健・健康危機領域の修士号を取得したほか、教授を務めた。その後、エヴァンジェリズモス病院移植外科に勤務。2013 年には英国ロンドンに拠点を移してキングス・カレッジ病院、ノース・ミドルセックス大学病院に勤務。2002年より国境なき医師団(MSF) に参加し、以来、人道危機の現場で多くの職務を経験した。2005年よりMSFギリシャ事務局の初代事務局長を務め、以降、同副会長、同会長を歴任、2019年9月にMSFインターナショナルの会長に就任している。

国境なき医師団インターナショナル会長 クリストス・クリストゥ © MSF

また、クリストゥ会長とともに講演を行う村田慎二郎・MSF日本事務局長は三重県出身。静岡大学を卒業後、外資系IT企業での営業職を経て、2005年にMSFに参加。現地の医療活動を支える物資輸送や水の確保などを行うロジスティシャンや事務職であるアドミニストレーターとして経験を積む。2012年、派遣国の全プロジェクトを指揮する「活動責任者」に日本人で初めて任命され、援助活動に関する国レベルでの交渉などに従事。以来のべ10年以上を派遣地で過ごし、特にシリア、南スーダン、イエメンなどの紛争地の活動が長い。2020年より現職。

国境なき医師団日本事務局長 村田慎二郎 © Elizabeth Costa/MSF

講演会は広島市立大学で行われる講演をZoomでライブ配信する形で行われる。講演では、司会・ファシリテーターに吉田晴彦・広島市立大学国際学部教授を招き、国境なき医師団の人道援助活動や、それぞれが活動してきた現場での経験、キャリアアドバイスなどについて語られる予定という。

[ 国境なき医師団インターナショナル会長 来日記念講演 ]

日時:2023年7月3日(月)14:40~16:10
参加費:無料/オンライン配信(Zoom)定員200人
登壇者:
国境なき医師団インターナショナル 会長 クリストス・クリストゥ
国境なき医師団日本 事務局長 村田 慎二郎
司会・ファシリテーター:広島市立大学国際学部 教授 吉田晴彦氏
共催:広島市立大学
問い合わせ:広島市立大学 国境なき医師団講演会事務局 [email protected]
申し込み締切:2023年6月23日(金)※定員になり次第締め切り
申し込み方法:広島市立大学の登録フォームにて申し込み

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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