
新年と言えば、日本ではお節やお雑煮といった料理が思い出されるところです。ではギリシャで新たな一年を祝う食べ物はと言えば…それはヴァシロピタ(βασιλόπιτα)と呼ばれるケーキなのです。
家庭で、会社で、スポーツクラブから政党まで、地方によっても異なりますが、毎年1月20日前後に一枚のコインを中に忍ばせたラウンドケーキを切り分ける「コピ・ピタス」と呼ばれる行事が行われ、見事コインの入った一片を引き当てた人はその年一年幸運に恵まれると言い伝えられています。
ヴァシロピタのレシピは「ノスティミア」のご主人サナさんのおふくろの味。写真はギリシャ・ロードス島で空手師範として、また日本を愛し、書道をしたため、日本語を操り、自ら寿司を握るギリシャ人ヨルゴス・エヴァンゲリダキスがロードス島で主宰する空手道場・魂(たましい)の年始祝いにみずから(!)用意したヴァシロピタと寿司を写した一枚をお借りしました。
皆さまも是非、ギリシャのやりかたで今年一年の幸運を占ってはいかがでしょうか?
[ 材料 ]
材料:
バター 250g
砂糖 240g
ギリシャヨーグルト 200g
卵 4個
小麦粉 200g
バニラエッセンス 4滴
ベーキングパウダー 小さじ2杯
アイシングシュガー 適量
オレンジゼスト 小さじ2杯
オレンジジュース 1カップ
[ 作り方 ]
①オーブンは180度に余熱。
②バターを常温に戻しておきます。
③砂糖とバターを滑らかでクリーム状になるまで混ぜる。
④そこに卵をひとつづつ加え、オレンジゼスト、バニラエッセンス、オレンジジュース、ヨーグルトを加えて全体をよく混ぜる。
⑤最後に、小麦粉とベーキングパウダーをざっくりとよく混ぜる。
⑥アルミフォイルに包んだコインを入れることを忘れないでください。
⑦ケーキの型(28cm)の内側全体にバターを塗り、その後小麦粉をふりかけ余分な粉はおとしてから生地を入れ、180度のオーブンで45分焼く。
ヴァシロピタをよく冷まして、型から取り外しアイシングシュガーを上からふりかけて出来上がりです。
Special Thanks:
ノスティミア
ヨルゴス・エヴァンゲリダキス