
ギリシャ国内で最も重要とされる30の古代遺跡ならびに博物館の開館時間を午前8時から午後8時までとする施策について、ギリシャ文化省が検討に入っていることをパノス・パナヨトプロス文化相が明らかにした。
これはギリシャ首相官邸(メガロ・マクシム)においてアンドニス・サマラス首相を交えて行われた会談で議論となったもの。
これに対し、ギリシャ観光省のオルガ・ケファロヤニ観光相は昨年2013年の観光業の上昇傾向について高く評価した上で、今年2014年についても触れ、国内経済の改善に一定の効果をもたらす増収および雇用増が見込まれるとして、前向きにとらえていると語った。
今回の会談で、ギリシャ観光業協会(SETE)のアンドレアス・アンドレアディス理事長は2013年について観光客数が1,780万人、総売上高が125億ユーロ(約1兆7,500億円)に上ったことを公表。アンドレアディス理事長は同時に「2014年、我々が政治的安定を得られるのであれば、観光業は記録的な飛躍を遂げるだろう」とした上で、2021年には観光客数を2,400万人、総売上高を480億ユーロ(約6兆7,200億円)にまで上昇させることを目標としていると語った。