ラフカディオ・ハーン=小泉八雲の故郷、ギリシャのレフカダ島を愛し、これまで幾度もハーンの作品をテーマにした作品を上演してきた舞鼓刀塾(まことじゅく)が、新たにその名を「伝統芸能集団 鳳凰」と改め、2024年9月26日(木)から28日(土)までの3日間レフカダ島で開催されているラフカディオ・ハーン・フェスティバルで舞劇『八岐大蛇』を披露する。
「舞鼓刀塾」として、2003年からレフカダ公演を行ってきた五條詠寿郎(ごじょう えいじゅろう)氏率いる精鋭の集団が、「伝統芸能集団 鳳凰」と名を新たにし参加するこのフェスティバルも今年で参加10回目。節目となる今回の公演では、総勢13名が日本からレフカダ島入り。日本の神話をもとにした舞劇『八岐大蛇』の上演をはじめ、日本文化の紹介の一環として茶道・太鼓などのパフォーマンスも披露する。
今回、新たに名を「伝統芸能集団 鳳凰」と改めたことについて、代表の五條詠寿郎氏はGreeceJapan.comに対し次のとおりコメントを寄せている。
私たちの集団はこれまで「舞鼓刀塾」として活動してまいりましたが、今回「伝統芸能集団 鳳凰」という新団体を設立致しました。
この決定に至った背景には、私たちの活動の広がりと、私自身の今後の目指すべき姿が深く関わっています。
「鳳凰」という名前は、本来中国古来の幻の鳥として存在してきましたが、現在は国境をこえ、日本の伝統芸能の根源的な力と不滅の美をも象徴しております。
鳳凰は、古代から吉兆を象徴する存在として語り継がれてきましたが、私たちもまた、この名前に込めた願いを持ち、伝統を守りながらも、常に新しい風を取り入れ、世界に羽ばたくことを目指しています。
特に、ギリシャ公演やその他の海外公演を通じて、日本の伝統文化を異文化の地で広める機会が増えている中で、「鳳凰」という名前はその普遍的な美しさと、国境を超えて共鳴する力を象徴しています。私たちはこの名前のもと、さらに多くの方々に日本の芸能の素晴らしさを届け、世界中の文化を繋ぐ架け橋となりたいと考えております。
五條詠寿郎