Paris 2024:パリパラリンピック・ギリシャ代表選手団旗手2名が決定

2023年IBSA柔道グランプリ・女子J1/-70kg級で銀のパスハリドゥ © GreeceJapan.com/Junko Nagata

ギリシャパラリンピック委員会は2024年8月28日(木)から開幕するパリ2024パラリンピック開会式のギリシャ代表選手団旗手を務める男女2名のアスリートを発表した。

パラリンピック・ギリシャ代表選手団で男女アスリートがそろって旗手を務めるのは、2021年に開催された東京2020パラリンピック大会に続いてこれが2度目。

今大会パリで旗手を務めるのは、ロンドン2012パラリンピック・陸上男子やり投げ(F54-56)で銅メダル、リオ2016パラリンピック・陸上男子やり投げ(F54)で金メダルを獲得した陸上界のトップアスリートであるマノリス・ステファヌダキス(Manolis Stefanoudakis)と、東京2020パラリンピック・柔道女子-70kg級での7位入賞に続き、2023年12月に行われた視覚障害者柔道の世界大会であるBSA柔道グランプリ東京2023・女子J1/-70kg級で銀メダルを獲得した柔道家ドーラ・パスハリドゥ(Theodora Paschalidou)の二人。

パスハリドゥは柔道家としての功績を称え、2023年12月に全ギリシャスポーツ記者協会(PSAT)により選出される障がい者アスリート部門の2023年主要女性アスリートに叙される栄誉を受けている。

二人のギリシャ代表選手団旗手のひとりであるパスハリドゥは、昨年のBSA柔道グランプリ東京2023でボランティアとしてギリシャ柔道代表選手団を支えたGreeceJapan.comに対し、パリパラリンピックのギリシャ代表選手団の旗手に選出された際の意気込みについて、以下のようにメッセージを寄せている。


この上なく美しく、そして遠き日本の愛すべき友人である皆さまへ。

私はパリ2024パラリンピックで女子柔道ギリシャ代表として国を代表することになったセオドーラ(ドーラ)・パスハリドゥです。

国を代表するという喜びに加え、私の祖国であるギリシャ、そしてギリシャパラリンピック委員会は、パラリンピック開会式のパレードで、ひとりのアスリートにとってこの上ない栄誉をもたらす神聖なギリシャ国旗を掲げる旗手の役割を与えてくれました。この栄誉に感動するとともに嬉しい思いでいっぱいです。その日が待ちきれません!

私たちの国旗にはその内に私たちの祖国ギリシャの苦しみ、喜び、戦い、そして誇りが込められています。そこには、血をもって自由を得るために戦ったすべてのギリシャ人の心が込められているのです。彼らがその命を捧げたからこそ、私は今すべての方々と共にこのかけがえのない瞬間を生きることができるのです。

私のコーチであり、柔道の優れた選手でもあるセオクリトス(クリミス)・パパフリストスとともに、この高みに達するためにあらゆる努力を重ねてきました。高みを求めて、ひたすらに突き進みます!結果がどうであるか今は知る由もありませんが、私は自分の力を信じています。そして、これまで同様、最高の自分を捧げることを誓います。

私を旗手として選んでいただいたという事実は、私に「信頼」という、もうひとつの大きな力を与えてくれました。こうしたあらゆることに関わる方々から信頼されサポートを受けた時、それはさらなる高みに向けて戦う原動力となるのです。

しかし何よりも、日々多くの時間、努力、そして忍耐を私のために費やしてくれるコーチともに行ってきたこの困難かつ素晴らしい試みが実を結び、最高の結果が得られることを私は心待ちにしています。彼は柔道について豊かな経験を持ちながらも、スポーツとコーチングの専門的な問題について学び続けることを決してやめない人です。

皆さんに私の愛を捧げるとともに、私が皆さまと分かち合いたいと切望するこの想いを文章として読んでいただいたことに感謝します!

ドーラ・パスハリドゥ


永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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