ギリシャ人コレクター・フィロス夫妻が収集した世界最大級のロートレック作品展、東京で開催

19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864–1901)の作品のうち、ロートレックによる紙作品の個人コレクションとしては世界最大級のフィロス・コレクションから約240点を展示する特別展『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線(Toulouse-Lautrec, Elegance of the Master of the Belle Époque)』が東京・新宿区のSOMPO美術館(SOMPO Museum of Art)で開催されている。

今回紹介されるのは、ギリシャ人コレクターのアナ=ベリンダ・フィロスとポール・フィロス夫妻が、20年以上にわたって収集しているロートレック作品の個人コレクション。ギリシャ・アテネの私立美術館・ヘラクレイドン美術館を設立したフィロス夫妻によるロートレックのコレクションの総数は300点以上にのぼり、現在も増え続けているという。その内容は素描を中心に紙を支持体とする作品(グラフィック)群で、版画や書籍、ポスターに関しては、状態の良いものを厳選して収集。すでにアメリカや中国でコレクションを紹介する展覧会が開催されているが、日本での開催は今回が初めてとなる。

ロートレックの紙作品(グラフィック)のコレクションとしては、パリのルーヴル美術館やアルビのロートレック美術館に次ぐ規模を誇るフィロス・コレクションが日本に初上陸する本展では、フィロス・コレクションの最大の特徴である素描作品に始まり、ポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、ロートレックの私的な写真など、画家に肉薄した作品と資料で構成する展示が行われる。

フィロス夫妻

『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』

会期:2024年6月22日(土)~9月23日(月・祝)※日時指定予約推奨
会場:SOMPO美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1)
休館日:月曜日(ただし7/15、8/12、9/16、9/23は開館)
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで) ※最終入場は閉館30分前まで
観覧料(税込) 一般/事前購入券1,600円、当日券1,800円
大学生/事前購入券1,000円、当日券1,200円
高校生以下無料
身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を提示の本人と介助者1名は無料、被爆者健康手帳を提示の方は本人のみ無料
主催:SOMPO美術館、日本テレビ放送網
特別協賛:SOMPOホールディングス
協賛:光村印刷
特別協力:損保ジャパン
協力:NX日本通運、日本貨物航空
後援:新宿区
企画協力:日テレイベンツ、日本テレビサービス
問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

ロートレック展 時をつかむ線

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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