ギリシャ・アテネのプラカ地区、アクロポリス博物館のほど近くを歩けば、とある歴史的人物の名が刻まれた案内板を見ることができるだろう。ギリシャを心から愛したその外国人は、ギリシャ語でギリシャを愛する者、ギリシャ文化を愛し護る者を意味する「フィレリネス(Φιλέλληνες)」と呼ばれている。
今日ご紹介する写真は、オスマン帝国に対するギリシャ独立戦争(1821~1830年)に身を投じた詩人・第6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロン-世にバイロン卿として知られる男について解説するプラカの道端の案内板だ。
ギリシャ独立戦争の間には、ヨーロッパとアメリカで大きな支援の波が起こり、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、アメリカがその動きの中心となり、ギリシャ人を援助。同時にゲーテ、シェリー、プーシキン、バイロン、ドラクロワ、シャトーブリアンといった偉大な詩人、作家、芸術家が自身の作品を捧げた。
14か国から約1200人の志願兵が戦場に集結、うち約400人がギリシャ人の自由のために命を落とした。
「Walking with the Philhellenes」は、ELLINIKI ETAIRIA – Society for the Environment and Cultural Heritage がアテネ市との協力により実施しているプロジェクト。