ギリシャ・アテネの地下鉄駅には、様々なアート作品や古代遺跡・発掘品が惜しげもなく展示されている。こうした地下鉄駅のひとつであり、プロアスティアコスと呼ばれる郊外鉄道への乗換駅・ラリサ駅には、ギリシャ人画家・彫刻家のヤニス・ガイティス(1923-1984)の作品が置かれている。
ガイティスは現代人の大衆化に抗議する、個人的な特徴を持たず、無表情で縞模様のスーツと帽子を着た同じ服装の人々を形作った一連の作品『リトル・ピープル(Ανθρωπάκια)』で知られており、写真のアートピースのチェアには実際に座ることができる。