1996年1月に設立され、「清濁を併せ呑んで、尚、清流たらんとする」を目標に掲げる清流劇場が、今年8月末から東京で、そして大阪では10月から、エウリピデスのギリシャ悲劇を原作とした新作『台所のエレクトラ』を上演する。
清流劇場は2017年に古代ギリシャ悲劇の巨人ソポクレスの「オイディプス王」を原作とした『オイディプス王 Oedipus the King』を上演。また2022年10月にエウリピデスのギリシャ悲劇を原作とした『くたばれヒッポリュトス』など、ギリシャ悲劇を下敷きにした作品を積極的に発表し続けているほか、『アクロポリスの丘の麓から ギリシア悲劇の周辺─愛の万華鏡─』と題して、ギリシア劇を学びたいあらゆる人を対象としたギリシア劇勉強会を開催している。
今回の公演では、清流劇場ならではの演出としてギリシャ悲劇を大阪弁で上演。大阪弁で上演することで、登場人物をより身近に感じることができるだけでなく、演じる役者も生き生きと演じることができ、観客も肩ひじ張らずに鑑賞できるとしている。また、原作に手を加え、「日常性」を強調することにより、「人間のありのままの姿」を描こうとしたエウリピデスの魅力と面白さをさらに引き出したいとしている。
◆東京公演
2023年8月31日(木)19:00
2023年9月1日(金)14:00 / 19:00
2023年9月2日(土)13:00 / 18:00 ※終演後アフタートークあり
2023年9月3日(日)13:00
※各回、開演15分前から田中孝弥による「ビフォアトーク」あり
◆大阪公演
2023年10月12日(木)19:00
2023年10月13日(金)14:00 / 19:00
2023年10月14日(土)14:00 ※終演後アフタートークあり
2023年10月15日(日)14:00
※各回、開演15分前から田中孝弥による「ビフォアトーク」あり