2023年7月2日(日)から13日(木)まで日本で開催された第64回国際数学オリンピックに参加した6人の学生たちは、メダル5個(金1個、銀1個、銅3個)とオナラブルメンション1個を獲得しギリシャに帰国した。金メダルを獲得したのは、ヨアニナ(イピロス)出身で高校3年のゲオルギオス・ジャフリスタス。今回出題された6問中5問で満点を取り、数学オリンピックの金メダリストとなったジャフリスタスは、GreeceJapan.comに対し今大会へ参加した感想を語ってくれた。率直な印象を語ってくれた彼に感謝したい。
2023年7月2日(日)から7月13日(木)まで日本の千葉で開催された第64回国際数学オリンピックは最高のイベントであり、また個人的にはこれまでの私の人生で最も重要な経験-個人的な「日の出」とでも言うべきものでした。
112か国から600名を超える参加者が参加し、難しい数学の問題を解くだけでなく、参加した皆と交流を持ったり、日本文化に触れたりもしました。大会に関わる方々、インフラ、世界的なスポンサー、様々なイベントといった側面におけるおもてなしは素晴らしいものでした。そして、開会式、表彰式、フェアウエルパーティーでは、講演、音楽、そしてダンスを楽しみ、他国のチームとも交流を深め、楽しい時間を過ごすことができました。
この旅で、私たちはGreeceJapan.comの永田純子さんやチームガイドの関さんなど、イベント中ずっと私たちの足跡を守護天使のように見守ってくれた素晴らしい人々に会うことができました。彼らは私たちを励まし、あらゆる面で助けてくれました。
私たちは、国際数学オリンピックに携わられた伝説的な人々-過去・現在の会長、チームのキャプテンと副キャプテン、日本政府と各国大使館の方々、数学コンテストや数学オリンピックの素晴らしい過去・現在の競争相手を賞賛するとともに、数学の鼓動が私たちを再び結びつけていると感じました。ハイレベルな問題を解き合い、多くの問題を解決する喜びと感動を2日間の試験を通して感じました。
試験の後には、私たちは千葉と東京を巡り、東京ディズニーランド、渋谷、東京スカイツリーを訪れ、素晴らしい時間を過ごしました。そしてラーメン、寿司などの伝統的な日本料理を味わいました。私たちは日本人の組織性、静寂、規律、秩序に触れ、これを賞賛せずにはいられませんでした。
メダル授与式でギリシャ国旗を掲げた時は、感動の一言でした!ギリシャチームは金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル3個、オナラブルメンション1個を獲得し、今大会で26位の成績を収めました。私は金メダルを獲得し、ギリシャ史上4人目の国際数学オリンピックでの金メダル獲得者となりました。また、この世界的な大会である国際数学オリンピックの歴史の中で、ギリシャ人としては1位(35/42点) の成績を収めました。祝福されていると感じています!
私たちは近いうちに再びこの国とその人々に会う機会があることを祈っています。 そして、私たちはさらに、国際数学オリンピックへの参加と栄誉の力を、人類の利益のための進歩と成果に変えていきたいと考えています。
次の国際数学オリンピックに参加するギリシャの生徒たちに関しては、彼らが健康で勤勉でそして強くあって、私たちと同じように幸せな思いで祖国に戻ってくれることを願っています。
日本よ、ギリシャはあなたを愛しています!
ゲオルギオス・ジャフリスタス(Georgios Tzachristas)