観光庁は出国日本人数の令和元年水準(約2,000万人)への回復を目指し、海外旅行への機運を高めるため、5月10日社団法人日本旅行業協会(JATA)と共同で「いまこそ海外!宣言」を発出した。
また、観光庁は3月15日に発表した「アウトバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージ」における重点的な取り組みを実施すべき国・地域(当面の重点デスティネーション)として、今回世界24の国・地域を選定、それぞれの政府観光局等と連携しながら様々な取り組みを行うことを発表した。
観光庁がイン・アウト双方の観点から重点的な取組を実施すべき24ヶ国・地域として選定した国々は次のとおり。
・東アジア:中国、香港、韓国、台湾
・東南アジア・南アジア:インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、インド
・北米・中南米:カナダ、米国、ハワイ、グアム、メキシコ
・欧州・中東:スペイン、フィンランド、フランス、英国、ドイツ、イタリア、トルコ
・オセアニア:オーストラリア
こうした施策に関連して、JATAではパスポート取得費用のサポートキャンペーンを5月15日から実施するなど、日本における海外旅行の機運醸成に向け、様々な取組みを実施していく予定という。
ギリシャは惜しくも今回の観光庁の選出する「当面の重点デスティネーション」24の国と地域に選出されなかったが、パルテノン神殿に代表される様々な古代遺跡を始め、美しく澄む青い海や地域に根差した美食などが、改めて日本の観光庁に認められることを期待したい。