ギリシア三大悲劇詩人の一人、エウリピデスの「ヒッポリュトス」を原作に、井原西鶴の「万の文反故」より想を得て、大阪弁も交えたギリシア劇『くたばれヒッポリュトス』が今年10月清流劇場により大阪で上演される。
劇作家・演出家の田中孝弥(たなか あつや)代表率いる清流劇場は1996年1月に設立。「清濁を併せ呑んで、尚、清流たらんとする」目標に掲げ、舞台表現に携わる者として「人生の光と闇」をしっかりと見つめ、「それでもやはり人間は素晴らしい。人生は素晴らしい」という、人間讃歌の舞台創作を目指しているといい、国内での活動のほか、近年は国際演劇祭への招聘参加や、海外戯曲の翻訳上演・外国人との共同創作に取り組むなど、国際的な視野を備えた演劇創作活動も行っている。
これまでにソポクレス原作『ANTIGONE in the Debris 瓦礫の中のアンティゴネー(2013)』『オイディプス王 – Oedipus the King(2017)』、エウリピデス原作『MEDEA メデイア(2018)』『Alcestis -a strange episode アルケスティス異聞(2019)』『逃げるヘレネ HELENE he phygas(2020)』『弱虫オレステス(2021)』といったギリシア劇をはじめ様々な作品を上演している。
GreeceJapan.com過去記事:清流劇場の「オイディプス王 Oedipus the King」兵庫・伊丹で3月に公演
今回の公演では、劇場でのリアル上演のほか、公演パンフレットの電子版付きのオンライン配信も行われる予定。
【 清流劇場2022年10月公演『くたばれヒッポリュトス』】
原作:エウリピデス
上演台本・演出:田中孝弥/原作翻訳・補綴・ドラマトゥルク:丹下和彦
出演:永津真奈(Aripe)、曽木亜古弥、木全晶子、趙清香、佐藤海斗、島田藍斗、小山栄華(アナグマの脱却座)、奇異保
音楽・ピアノ演奏:仙波宏文/ヴァイオリン演奏:谷川千尋
会場:一心寺シアター倶楽(大阪市天王寺区逢阪 2-6-13 B1F)
公演日程:2022年10月13日(木)19時/14日(金)14時・19時/15日(土)14時/16日(日)14 時
※各回開演 15 分前から田中孝弥によるビフォアトークを実施。
※15日は終演後アフタートークあり。
<アフタートーク出演者>
パネラー:松本修(演出家/MODE 主宰)
丹下和彦(清流劇場ドラマトゥルク/大阪市立大学名誉教授・古代ギリシア文学者)
司会:田中孝弥(清流劇場代表)
入場料金:一般前売券 4,500円 当日券 4,800円(日時指定・全席指定席)
ペアチケット 8,400円
U-22 券 2,500円(22 歳以下/当日受付にて要証明書提示)
シニア券 4,200円(65 歳以上/当日受付にて要証明書提示)
オンライン配信『くたばれヒッポリュトス』
配信期間:2022年10月22日(土)~10月30日(日)
視聴料金:3,000 円(公演パンフレット電子版付き)
【 清流劇場によるギリシア劇(Photos)】
オイディプス王



メデイア


逃げるヘレネ


アルケスティス異聞

