三郷市市政施行50周年記念式典にカラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使が臨席

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2020年東京オリンピック・パラリンピック大会のギリシャのホストタウンとして、また五輪直前にはギリシャ陸上選手らの事前キャンプ地として代表選手らを受け入れるなどギリシャ関連の活発な交流活動を続けている埼玉県三郷市で、2022年5月22日(日)市政施行50周年を祝う記念式典が関係者らを招いて三郷市文化会館大ホールで盛大に開催された。

東京2020オリンピック・パラリンピック大会のホストタウンとしてだけでなく、みさとシティハーフマラソンをはじめ様々なスポーツ・文化プログラムを通じて着実にギリシャとの絆を育んできた三郷市は、1956年(昭和31)に東和村、彦成村、早稲田村の3村が合併し三郷村が誕生したことに端を発し、続く1964年(昭和39)には町制施行により三郷町となった後、1972年(昭和47)5月3日に人口4万9,618人・埼玉県内37番目の市として市制を施行、今年2022年5月3日に市制施行50周年を迎えたもの。発展著しい今日では、常磐自動車道や東京外環自動車道が走る交通結節点として、またその利便性を生かした様々な物流の拠点として、人口14万3,028人(*令和4年1月1日住民基本台帳より)の都市に発展を遂げている。

(右から)木津・三郷市長、カラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使、マヴロミハリス大使夫人

22日(日)行われた記念式典では、今年1月着任したディミトリオス・カラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使と、数々の賞に輝く写真家として活躍するマルガリタ・マヴロミハリス大使夫人をはじめ大野元裕(おおの もとひろ)・埼玉県知事、三ッ林裕巳(みつばやし ひろみ)衆議院議員、鈴木義弘(すずき よしひろ)衆議院議員ほか三郷市・埼玉県の各界の来賓、そして日本ギリシャ協会の横山進一会長、川上修二事務局長らギリシャ関連の来賓が駆け付け、記念すべき50年の節目を祝した。

祝辞を述べるカラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使
祝辞を述べるカラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使

カラミツォス‐ジラス駐日ギリシャ大使は祝辞で「ギリシャと日本は数千キロも離れていながら、伝統・宗教そして教育に紐づけられた長い歴史や海との親密な繋がりと共存といった共通点があることにより互いを身近に感じている」と二国間の繋がりについて言及。またこうした共通点が両国の121年間に渡る外交関係、特に戦後の政治や経済、文化の交流の発展に寄与したきたとした上で、三郷市とギリシャとの関係が末永く続くことを祈念するとした。

カプラロス・ギリシャ五輪委員会理事長から託された記念品を贈呈するディミトリオス・カラミツォス大使
カプラロス・ギリシャ五輪委員会理事長から贈呈された陶製の器(アンフォラ)

祝辞に続き、東京オリンピックにおいて三郷市がギリシャ陸上選手団を受け入れたことに対し、カラミツォス‐ジラス大使からギリシャオリンピック委員会のスピロス・カプラロス会長からの記念品として、紀元前3世紀の古代オリンピックで10回優勝を飾った伝説の勝者イロドロスが描かれた陶製の器(アンフォラ)が贈呈された。

式典では市に貢献した588名の個人、258の団体に対し表彰が行われたほか、俳優の村田雄浩、プロ和楽器奏者の小林美優、気象予報士・税理士の藤冨郷、フリー素材アイドルのMika+Rika、元陸上競技選手の髙橋萌木子、そして式典の司会を務めたタレントの宇佐美友紀といった芸能、文化、スポーツ等様々な分野で活躍する三郷市に縁ある「三郷市PR大使」が来訪。続く50年を見据えた更なる三郷市の発展を祈念した。

(左から)贈呈した二国間を象徴する青白の花輪を前にした横山進一・日本ギリシャ協会会長と木津・三郷市長
式典会場前で披露された上口二郷半囃子・里神楽保存会による二郷半囃子
式典会場の三郷市文化会館
三郷市の公共交通を支えるマイスカイ交通(株)によるラッピングバス

Photos: Junko Nagata © GreeceJapan.com

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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