
地元ギリシャのテッサロニキ国際映画祭でギリシャ国営放送賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の三冠に輝いたほか、世界各地の映画祭への正式出品といった栄誉に輝いたギリシャ映画『テーラー 人生の仕立て屋(原題:Ράφτης)が2021年9月3日(金)から日本全国の映画館での公開が開始された。

駐日ギリシャ大使館が後援した本作では、ギリシャ出身のソニア・リザ・ケンターマンが監督。店舗の差し押さえを克服すべく移動式のテイラーを始める主役のニコス役を舞台俳優として活躍してきたディミトリス・イメロスが、ニコスをテイラーの道に導いた父のタナシスをタナシス・パパゲオルギウが、ニコスの移動式テイラーを手伝う隣人のオルガ役をタミラ・クリエヴァが、折り紙の舟で日ごとニコスと交流し、ニコスが市場で開いた移動式テイラーを手伝うオルガの娘ヴィクトリアをダフニ・ミホプールがそれぞれ演じている。

GreeceJapan.comは、日本全国の『テーラー 人生の仕立て屋』の上映劇場の中でも1958年(昭和33)新宿に新宿松竹会館として開業したその地に、2008年その名も新たに会館した歴史ある東京の映画文化の中心・新宿ピカデリーへ訪問。3Fメインロビーでは『テイラー』特大ポスターが飾られ、厳選された良質な作品を提供する新宿ピカデリーのラインナップ「ピカデリー プライム レーベル」の一つとして選出された同作品に係る配給元の期待の高さがうかがわれた。

父とともに長年営んだ路面店の差押えの危機を乗り越えるため、手作りの移動式店舗を始めつつ、ラインナップを紳士服からウェディングドレスをはじめとする女性のための服へと変化しながら、この変化を支える愛すべき隣人との触れ合いと思いがけない苦い別れ、そして新たなる旅立ちまでをケンターマン監督ならではの視点で描いた『テーラー 人生の仕立て屋』は、現時点(※9/3時点)で北海道1・東北5・関東16・中部6・近畿4・中国・四国5・九州・沖縄9の映画館で上映されている。

photos: Junko Nagata ©GreeeJapan.com