ギリシャ・アテネ国立考古学博物館の庭園改修、日本企業の支援により実現

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庭園に植えられた樹齢1300年にもなるというオリーブの大木

2020年7月21日(火)ギリシャのアテネ国立考古学博物館で、博物館庭園の改修工事の完了を祝う記念式典が開催された。

今回のアテネ国立考古学博物館の庭園の改修は、日本のJTグループの子会社のひとつJT International Hellasの支援を受け、造園会社Ecoscapesにより実施されたもの。

ギリシャの自然をはじめ古代ギリシャの庭園からもインスピレーションを受けデザインされたという庭園には、イトスギをはじめオリーブ、ザクロ、柿、ネランジアと呼ばれる柑橘類、アーモンド、ブドウからザクロなどの果樹まで60本以上の様々な樹木と、6千本以上のディタニー、タイム、オレガノといった植物が植樹された。

JT International Hellasとアテネ国立考古学博物館との協力関係は、同社が博物館中庭の屋内庭園の改修と定期的なメンテナンスをサポートした2016年から始まったという。

JT International Hellasは改修後の庭園を良好な状態で維持するため、改修後3年間の定期メンテナンスをサポートすると合わせて発表した。

(左から)リナ・メンドーニ文化相、マリア・ラゴヤンニ博物館長、ビクター・クレスポ JTI Hellas CEO

記念式典にはギリシャのリナ・メンドーニ文化体育相、清水康弘・駐ギリシャ日本国大使、コスタス・バコヤンニス・アテネ市長をはじめアテネ国立考古学博物館ならびにJT International Hellasの関係者らが参加し、庭園の落成を祝した。

JT International Hellasのビクター・クレスポCEOは式典で「文化、特にその国の文化遺産に関連する機関を支援することは、日本企業である我々の文化の中にあるものです。公的機関と民間との間の協力関係の構築は今日非常に重要なテーマであり、我々はこの取り組みの一部であることを誇りに思っています。リナ・メンドーニ文化大臣とコスタス・バコヤンニス市長のご支援ご協力に心から感謝申し上げます」と述べた。

JT International Hellasはギリシャで40年以上に渡って活動を続け、現在ではギリシャ市場で2番目の規模を誇るタバコ会社として知られている。2020年にはオランダのトップエンプロイヤー・インスティチュートが人事施策で優れた雇用環境を提供する企業を認定する「トップ・エンプロイヤー」にギリシャ部門で8年連続で認定されている。

 

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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