第24回東京国際映画祭・東京より直前レポート

暗く、鋭敏でありながら何よりも痛いほどに時代を捉えた映画、それが『J.A.C.E.』。

実話をもとにしたこの暗い現代のおとぎ話が、間もなく上映の日を迎えようとしています。

GreeceJapan.comでは、この度取材陣として映画祭に参加し、映画祭名物のグリーンカーペットから、『J.A.C.E.』上映当日の会場レポートをはじめ、カラマギョーリス監督ならびに主演のアルバン・ウカズ氏へのインタビューを通じて皆さまにこの映画の魅力、ギリシャ映画の現在についてお伝えしていきます。

今回はまず、来日予定のお二人についてご紹介。

本作の監督メネラオス・カラマギョーリス氏は1962年ギリシャ・テーベ生まれ。助監督、脚本家として映画・劇場作品の制作に携わり、1985年から1994年まで多くのラジオ番組の制作を担当。自身の映画製作は、1985年のショートフィルムをはじめに2本のドキュメンタリー映画製作ののち、1998年長編第1作『Black Out』を発表。『J.A.C.E.』は、そんな監督にとって13年ぶりの長編第2作目となります。

また成長後の主人公J.A.C.E.を演じたアルバン・ウカズ氏は1980年コソヴォ生まれ、2009年日本で公開されたベルギー映画『ロルナの祈り』で主人公ロルナの同郷の恋人・ソコルを熱演。『ロルナの祈り』での繊細なたたずまいと正反対の魅力を今作『J.A.C.E.』ではお楽しみいただけることでしょう。

ギリシャ映画といえば、日本ではアンゲロプロス監督を思い浮かべますが、『J.A.C.E.』を観るにはギリシャ映画についてなんの予備知識も必要なし。どこからが事実で、どこまでが虚実か…上映まであと1週間、どうぞご期待ください!

 

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