『石の庭』、『その男ゾルバ』、『キリストは再び十字架につけられる』、『最後の誘惑』など数多くの名作を著したギリシャの作家ニコス・カザンザキスの生涯を描いた映画「ニコス・カザンザキス」が2017年11月23日(木)からギリシャ各地の劇場で一般公開が開始された。
これまでカザンザキスの作品は『キリストは再び十字架につけられる』を原作としたジュールズ・ダッシン監督の「宿命(1957)」、マイケル(ミハリス)・カコヤニス監督の「その男ゾルバ(1964)」、そしてマーティン・スコセッシ監督の「最後の誘惑(1988)」が映画化されているが、カザンザキス自身を描いた映画はこれが初となる。
クレタ島に生まれ、世界を旅し、日本にも訪れその美しさを称賛し、「何も望まない/何も恐れない/私は自由だ (Δεν ελπίζω τίποτα / Δε φοβούμαι τίποτα / Είμαι λέφτερος)」と刻まれた生地・クレタ島の墓碑のもとに今静かに眠るカザンザキスの没後60周年の今年に劇場公開を迎えるこの映画の日本での公開が期待されるところだ。