ギリシャ警察が2015年10月から迅速な事案の対処を目的に導入した電動自転車でパトロールを行う警察官が今年の夏も各観光スポットで活躍を続けている。
今年で2年目を迎えるギリシャ警察自転車部隊は、ギリシャ警察の中でも特に観光客への円滑なサービスの提供を行うためのツーリストポリス(観光警察)の部隊の一つとして、観光客のみならず市民の迅速な保護を目的として設立されたものだ。
現在アテネ・ツーリストポリスの自転車部隊には外国語に精通する選び抜かれた12名の警察官が所属しており、特別にチューンされた電動自転車を武器にアテネ中に目を光らせている。
アテネ市内ではアクロポリス、フィロパポスの丘、アクロポリスのふもとに位置する遊歩道のディオニシオス・アエロパギトス通り、ゼウス神殿、パナシナイコスタジアム、アテネ国立公園、シンタグマ広場、昔のアテネの雰囲気を今に残すプラカ地区、モナスティラキ広場といった人の波が切れることがなく、乗用車や大型バイクの進入が困難なスポットを縦横無尽に走り回る機動力を武器に地域の安全を守り続けている。
今年の夏ギリシャ警察は「Stay safe in the city of Athens」と題したキャンペーンを実施。観光客の集まる各スポットで知っておくべき緊急連絡先や警察署等の位置といった情報を記載したパンフレットを配布し快適な滞在のサポートを行っている。